2017年11月06日

「ゼロカロリー」の飲み物には、糖尿病発症のリスクが懸念されています

 最近は、「ゼロカロリー」の飲み物が増えてきているように思いませんか?

 砂糖を使わずに人口甘味料で甘みをつけるのが「ゼロカロリー」飲料で、カロリーを気にする人や、ダイエット中の人にとっては心強い味方と、言えます。でも、一見ヘルシーに思えるこのゼロカロリー飲料ですが、実は別のリスクが懸念されているそうです。

 ということで今日は、このゼロカロリー飲料のリスクについて、ご紹介したいと思います。


1.人工甘味料のリスク

 今人工甘味料のリスクとして指摘されているのは、体内の糖の代謝に影響を与え、糖尿病の発症リスクの可能性だそうです。

 糖尿病予防の視点から人工甘味料の研究を行っている金沢医科大学医学部衛生学准教授の櫻井勝さんによると、

 「人工甘味料は砂糖と違って、血糖値を上げることはありません。ですが、まったく別のメカニズムから糖尿病の発症に関わっている可能性が、さまざまな研究でわかってきています」

ということです。

2.人工甘味料とは

 人工甘味料というのは、「化学合成された甘味物質」の総称で、日本ではアセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロースの3種類が良く使われているそうです。一方、キシリトールやステビアなどは天然甘味料で、人工甘味料とは別のものです。

 この人口甘味料が、甘いのにカロリーがゼロなのは、神奈川県立保健福祉大学栄養学科教授の中島啓さんによると、

 「ヒトの体内に吸収されるアスパルテームは、グラム当たりのカロリーは砂糖と変わりませんが、使用量はわずかなのでカロリーは限りなくゼロです。一方、アセスルファムカリウムとスクラロースは、生物がカロリーとして利用できる物質ではないため、完全にカロリーはゼロになります」

ということです。

 なお、わが国の食品表示基準で「無○○」「○○ゼロ」「ノン○○」という表示は、100ミリリットルあたり5キロカロリー未満と決められています。

3.人工甘味料のリスクが指摘されるようになった要因

 実は人口甘味料は、これまでは肥満や糖尿病などの予防や改善に役立つとされてきたそうですが、それが糖尿病の発症リスクを高めるという、真逆の指摘がなされるようになった要因は、ある研究論文がきっかけとなっています。

 それは、2014年にイギリスの科学雑誌ネイチャーに発表された論文で、「人工甘味料の一つサッカリンが腸内細菌叢(腸内フローラ)を変化させて、耐糖能の異常をもたらした」とする研究結果です。

 前出の櫻井さんによると、耐糖能というのは、インスリンが血液中のブドウ糖を細胞に取り込む能力のことで、それが異常になると、血液中のブドウ糖を処理する能力が低くなり、糖尿病予備群といえる状態になるのだそうです。

 ネイチャーの論文では、人工甘味料を与えたマウスにブドウ糖入りの水を飲ませて血糖値の変化をみると、耐糖能に異常を認めたということです。また、その実験マウスの腸内フローラを無菌マウスの腸に移植すると、同じように耐糖能異常が起こることが明らかになったそうです。

 ただ、人工甘味料が腸内フローラにどのような仕組みで変化をもたらすのか、また腸内フローラの変化がなぜ耐糖能異常を引き起こすのかなど、未解明な部分も多いのですが、その他にも人工甘味料が糖尿病の発症リスクを高める研究がいくつか報告されているということなので、全く根も葉もないことではなさそうです。

 その一つが「人工甘味料が脳の錯覚をもたらし、食べすぎを促す」可能性で、櫻井さんによると、

 「通常、炭水化物や糖質をとると、ブドウ糖が血液中に取り込まれて血糖値が上がりますが、人工甘味料では血糖値は上昇しない。そのため脳は食事量が足りないと錯覚し、食べすぎてしまうのです」

ということです。

 このほかにも、「人工甘味料の強い甘さに慣れると甘みの感覚が鈍くなり、より強い甘さを欲するようになる(甘味への依存性)」「腸にも甘みを感じるレセプターがあり糖の吸収を高める」といった問題も報告されているということです。

4.人口甘味料による発症リスク

 では人口甘味料によって、どの程度の発症リスクがあるのでしょうか。

 これについては、櫻井さんが、富山県の金属製品製造業の従業員で、糖尿病のない35〜55歳の男性2037人を、03年から約7年間にわたって追跡調査した結果があります。

 この間に糖尿病を発症したのは170人で、人工甘味料入りダイエット飲料の摂取量と糖尿病の発症との関連を調べると、ダイエット飲料を週にカップに約1杯(237ミリリットル)以上飲む人は、飲まない人に比べて糖尿病のリスクが1.7倍高かったそうです。

 櫻井さんによると、

 「一般的には、肥満傾向があり、糖尿病になりやすい人がダイエット飲料を好むと言われています。つまり、“人工甘味料が糖尿病のリスクを高める”のではなく、“そもそも糖尿病になりやすい人が人工甘味料をとっている”わけです。そこで、この調査ではそういう要素を考慮して、分析を行いました」

 それでも1.7倍という結果が出たので、「人工甘味料自体がリスクになっている可能性が高い」と、櫻井さんは話されています。

 また、『医者が教える食事術 最強の教科書』の著者で、東京・銀座で糖尿病患者を専門に診るAGE牧田クリニック院長の牧田善二さんは、ネイチャーに人工甘味料のリスクが掲載されて以来、患者には人工甘味料の摂取を勧めなくなったそうで、

 「論文は健康な人の糖尿病のリスクを高めることが示唆されていますが、糖尿病患者については言及していません。ただ、リスクについて知ることは糖尿病の管理に重要だと考えていますので、患者さんには必ず伝えています」

ということです。

 そして、人工甘味料が悪いのではなく、「安易に頼りすぎていることが問題」と指摘するのは、サイエンスライターの松永和紀さんで、

 「ダイエット飲料でカロリーを控えたから大丈夫だろうと気を抜いて、揚げものなど油っぽい料理ばかり食べたり、食べすぎたりする人がいますが、本末転倒。脂質1グラムあたりのカロリーは砂糖の2倍以上あるので、結果的にカロリーオーバーとなり、肥満や糖尿病のリスクを高めます」

と、述べられています。

 やはり「カロリーを気にするのであれば、日々の食事の内容にもしっかり気を使うべきだ」ということです。

 ただ、人工甘味料に関する数々の論文をチェックしている前出の中島さんによると、

 「評価方法が異なるため、論文には糖尿病のリスクを下げるもの、上げるものが混在していて、結論は出ていない」と話されていますが、リスクがあることを前提に、上手に使って、健康管理に役立てることが大事だと言えそうです。


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posted by 圭ちゃん at 18:50| Comment(0) | 飲料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

野菜ジュースは「野菜の代わり」になると思いますか?

 あなたは、市販の「野菜ジュース」を飲むことがありますか?私は、時々野菜果汁100%の紙パック入りのジュースを買ってきて飲んでます。

 市販されている野菜ジュースには、トマトジュースのように単品野菜で作られたものや、複数の野菜で作られた100%のもの、それに野菜汁と果物果汁がそれぞれ50%ずつのものなど、さまざまな種類があります。

 野菜ジュースを飲む理由として一番多いのは、普段野菜を十分摂れないので、その代わりに飲んでいるということではないでしょうか?

 でも結論から申し上げて、野菜ジュースは「野菜の代わり」にはならないそうです。

 今日は、なぜ野菜ジュースが野菜の代わりにならないのかということを、ご紹介したいと思います。

 一日の野菜の摂取量の目安は350グラムとされていますが、野菜350グラムは、「量」だけでなくその「質」が大切です。例えば、レタスを350グラム食べたとしても栄養的に十分ではないので、理想的には、ニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜と、キャベツ、レタス、タマネギなどの淡色野菜を約半量ずつ、これに食物繊維の豊富な根菜、海藻、キノコ類をプラスすれば、ビタミンやミネラル類、食物繊維などを満遍なく取れます。

 この「野菜350グラム」を、すべてミキサーにかけてスムージーにすれば、「野菜そのもの」ですが、市販のジュースの中には「野菜350グラムに含まれる栄養素量」に見合うように、乳酸カルシウムや塩化マグネシウムなどを添加して栄養素を補っているものもあります。

 また、市販の野菜ジュースの栄養成分表示を見て気づくのが、栄養素の含有量の幅がかなり広いことです。これは、同じ野菜でも夏と冬ではビタミンCの含有量が違うことが一つの要因だと思われます。

 例えばある野菜ジュースは、1本あたりのビタミンCが60〜134ミリグラムとなっています。もしこれが最少量の60ミリグラムであった場合、「野菜の代わり」にするにはやや少ないと言えます。

 そして野菜には旬があります。夏のホウレンソウと冬のホウレンソウでは、ビタミンCの含有量が全然違います。ゆでたもの100グラムあたりで計算すると、夏のものは10ミリグラムですが,冬のものは30ミリグラムにもなります(日本食品標準成分表より)。

 このように季節によって栄養素の含有量が変わるため、ジュースの栄養成分を一定に保つことは、事実上不可能なのです。

 近年では野菜の栽培技術が発達して、大半の定番野菜は1年中販売されていますが、旬のものはやはり栄養価も高く、たくさん出回るために価格も安くなります。

 ですから私たちとしては、それらの中から、「今一番おいしくて、栄養価があって、安い野菜」を350グラム選べば、1日に必要な野菜が摂れることになります。

 スーパーでは今は、ホウレンソウの価格が一把(いちわ)300円近くしますが、今旬を迎えているカボチャを買って、煮物やポタージュにしてたっぷりと食べれば、「野菜350グラム」は、比較的簡単に摂ることができます。わざわざ高いホウレンソウを買わなくても、旬のカボチャでその代わりができるということです。

 確かに、野菜ジュースは野菜の代わりにはならないのですが、「エネルギーや微量栄養素を補給する」のには有効です。

 ですから、食事に影響のない範囲で、野菜や果物のジュースを取ることは良いことだと言えます。

 いかがですか?

 野菜ジュースに頼る前に、まずは「野菜が取れない食生活」そのものを見直して、少しでも多くの「旬の野菜」を食べられるよう工夫することが大切だと思います。


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posted by 圭ちゃん at 18:42| Comment(0) | 飲料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

美容効果のある炭酸飲料について、知りたいと思いませんか?

あんなに暑かった夏も終わりに近づいてきて、朝晩が少し涼しくなってきましたが、まだ昼間は暑いですね。

暑い夏の定番の飲み物と言えば、サイダーやコーラ、ビールなどの「炭酸飲料」ですが、糖分がいっぱい入ったサイダーやコーラは、美容やダイエットにはいいとは言えませんし、ビールも飲みすぎるとお腹が張って、美容と健康に支障が出る可能性があります。

そこで今日は、夏におすすめしたい、美容に効果のある炭酸飲料について、ご紹介したいと思います。

その炭酸飲料はズバリ、無糖のシンプルな炭酸水です。そしてこの炭酸水は、朝に飲むのが特に効果的だそうです。


1.朝食前の炭酸水で「食欲コントロール」

朝から食べ過ぎてしまう方におすすめなのが、朝食前の炭酸水です。炭酸でお腹が膨れるため満腹感を得ることができ、パンやご飯などの食べ過ぎを防ぐことができます。

そのポイントは、冷えていない常温の炭酸水を飲むことです。というのは、朝起きてすぐに冷えた炭酸水を飲むと内臓が冷えてしまうからです。シュワっと爽快な炭酸水なら、常温でも気にならないと思います。


2.炭酸水で「便秘改善」

炭酸水を飲むことによって、胃壁や腸に刺激を与えることができるため、その刺激によって腸のぜんどう運動が起こり、腸の動きが活発化。胃酸の分泌を促進して便秘改善効果が期待できます。

ただ、お腹にガスが溜まっているような便秘の方には逆効果になる場合がありますので、様子を見ながらやってみることをおすすめします。


3.炭酸水で「疲れをリセット」

炭酸水を飲むとその爽快感からリフレッシュできますよね。炭酸水はそういったリフレッシュ効果だけでなく、肉体な疲労回復にも効果が期待できるそうです。

私たちの体には、疲れると疲労物質である「乳酸」が溜まります。炭酸水に含まれている重炭酸は乳酸と結びつき、体の外に排出する作用があります。朝起きて、なんだか体がだるい、前日の疲れが抜けていない、という方はぜひ目覚めの炭酸水で疲れをリセットしてみてはいかがでしょうか。

いかがですか?

炭酸水を飲みなれていない方は、甘味がついていないため少し飲みにくいかも知れません。そんな時はレモンやライムを絞って入れたり、ハチミツを少し入れることで、飲みやすくなるそうです。

また、酵素ドリンクや野菜ジュース、果物ジュースを飲む時に、炭酸水で割るのもおすすめです。ぜひ炭酸水を美容と健康に役立ててみて下さいね。


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posted by 圭ちゃん at 18:53| Comment(0) | 飲料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする