2018年05月14日

これからの季節の飲み物「麦茶」の、知られざる魅力とは

 これから暑くなってくると麦茶の季節ですが、あなたは麦茶は好きですか?私も麦茶は大好きで、初夏から秋にかけて毎日作って飲んでます。

 今日はこの麦茶について、知っているようで知らない麦茶の魅力を、大麦・玄米などの穀物加工商品を展開する株式会社はくばく市場戦略本部開発部のヘンダーソン愛弓さんのお話をもとに、ご紹介したいと思います。

◆そもそも、麦茶とはどのようなお茶?
 麦茶は大麦を焙煎したものを『水出し』『お湯出し』『煮出し』などの方法で抽出した飲み物です。大麦の品種や焙煎方法、焙煎度合い、粉砕度合いによってさまざまな味や香り、色が楽しめます。焙煎の方法も『砂煎り焙煎』や『熱風焙煎』など多様で、焙煎温度・時間を調整した『低温長時間焙煎』『高温短時間焙煎』、焙煎度合いを調整した『浅煎り・中煎り・深煎り』などの組み合わせにより、香りや味の異なる麦茶を表現できます。

◆栄養面から見た麦茶の魅力
 麦茶特有の香ばしい香りは、大麦を焙煎することによって生じる『アルキルピラジン類』という成分によるものです。この成分には血液サラサラ効果(血液流動性向上効果)があるとする研究結果も報告されています。また、一般的にお茶というと、茶葉を原料とするためカフェインが含まれるものが多いのですが、麦茶は大麦の種子を原料としているためノンカフェインです。小さなお子さまから高齢者、また就寝前の水分補給にも適しています。

◆麦茶における「六条」と「二条」の違い
 日本では、大麦というと一般的に六条大麦を指します。大麦は本来、六条(穂が6列)となるようですが、そのうち穂を上から見た時に対角線上にある2列だけが成長し、あたかも穂の列が2つしかないように見えるものを『二条大麦』と呼びます。そのため、通常は二条大麦の方が六条大麦よりも大きな粒になります。二条大麦はでん粉を多く含んで甘みがあるため、ビールや焼酎、みそなどの醸造に用いられることが多いです。一方、六条大麦は二条大麦に比べるとタンパク質が多いのが特徴で、すっきりとしており、麦茶特有の香りが強く出ます。

◆「麦茶」と「はと麦茶」の違い
 はと麦茶は大麦ではなく、大麦と同じイネ科である『はと麦』を原料に使用しています。はと麦は昔から、殻を削ったものを、生薬や薬膳食材として宮廷料理などに使用していたほか、美容用途として楊貴妃が愛用していたとも言われています。

◆麦茶の「水出し」と「お湯出し」の違いやポイント
 水出しは香りに特徴があり、すっきりとした麦茶に適した抽出方法です。抽出時間がかかるものの、熱を加えないので、香りを飛ばすことなく抽出できるのが特長です。一方、お湯出し(煮出し)は、抽出しにくい粗粉砕や丸粒の麦茶に適した抽出方法です。やや香りが飛んでしまいますが、麦茶の内部から成分を抽出できるため、味やコクが出やすく、ボディー感のある麦茶を楽しむことができます。逆に細粉砕の麦茶は、雑味まで抽出されてしまうため、特に煮出しには適しません。

 いかがですか?

 汗をかいた時に飲む冷たい麦茶、美味しいですよね。今年も大いに麦茶を飲んで、暑い夏を乗り切って下さい。


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ラベル:魅力 麦茶
posted by 圭ちゃん at 21:13| Comment(0) | 飲料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月23日

「いいやつ」なお茶のほうじ茶が、大ブームだそうです

 アイスクリームにチョコレート、ドリンクなどに使用され、少し変わったフレーバーとして人気を集める“ほうじ茶”ですが、何とほうじ茶飲料の売上高が2005年と比べて16倍になっているのだそうです。

 今日は、その理由についてご紹介したいと思います。

 少し古い情報ですが、昨年の11月6日に放送された「あさイチ」(NHK)で、ほうじ茶について特集していたそうです。ほうじ茶というのは、ご存知のとおり緑茶の茶葉を焙煎したものを指します。番組ではカフェイン・渋み・クセのない「クラスに1人はいるめっちゃいいやつ」と定義していたそうです。

 ほうじ茶はお茶を入れるときも「いいやつ」なのだそうで、金沢のとあるお茶屋の店主は、その理由について、「緑茶や煎茶と違いすぐに飲むことができるから」と説明しているそうです。

 緑茶や煎茶は、一度湯飲みなどでお湯を冷ます“湯冷まし”が必要ですが、ほうじ茶の場合は湯冷ましせずに熱湯で入れるのが正しい入れ方なので、手間がかからず、急な来客にもすぐに対応できるところが、大きな利点です。

 番組ではその他にも、粉末タイプのほうじ茶の活用法について紹介していたそうで、しゃぶしゃぶにほうじ茶を入れることで、お茶に含まれるタンニンが肉の臭みや油を落とす効果を発揮するとか、たこをほうじ茶で煮ることで、タンニンが作用してぬめりをとるという効果があるといったことです。

 また番組冒頭では、今年4月に発売し1カ月で売り切れたハーゲンダッツの「ほうじ茶ラテ」味も登場したそうです。マーケティング担当者によると、同商品は想像以上の売り上げと消費者からの声によって「イレギュラーな形で再発売になった」という人気商品だということです。

 ハーゲンダッツの「ほうじ茶ラテ」以外にも、「スターバックスコーヒー」の「ほうじ茶ティーラテ」や飲料メーカー「伊藤園」の「TEAs' TEA NEW AUTHENTIC ほうじ茶ラテ」など、ほうじ茶とミルクをかけ合わせた「ほうじ茶ラテ」にスポットをあてた商品は多数発売されています。

 そこで今日は、そんな「ほうじ茶ラテ」が自宅で作れる方法をご紹介します。自宅で作るのは難しそうなイメージがありますが、実はとても簡単なので是非作ってみて下さい。では作り方です。

 茶葉で入れる場合は、まず小鍋に水を沸かし茶葉を入れて煮だします。茶の香りが立ち始めたら牛乳を加え、程よく色が出たら茶こしでこしながら器に注ぐだけです。粉末の場合は、ほうじ茶を濃いめに作り、温めた牛乳を混ぜていきます。出来上がったほうじ茶ラテに、お好みではちみつや黒糖、シナモンパウダーを加えるとさらにおいしくなるということです。

 いかがですか?

 立春を過ぎたというのに、まだまだ寒い日が続いています。心の底から“ホッ”とできる「いいやつ」ほうじ茶を相棒に、寒い日を乗り切って下さいね。


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posted by 圭ちゃん at 18:32| Comment(0) | 飲料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月06日

「ゼロカロリー」の飲み物には、糖尿病発症のリスクが懸念されています

 最近は、「ゼロカロリー」の飲み物が増えてきているように思いませんか?

 砂糖を使わずに人口甘味料で甘みをつけるのが「ゼロカロリー」飲料で、カロリーを気にする人や、ダイエット中の人にとっては心強い味方と、言えます。でも、一見ヘルシーに思えるこのゼロカロリー飲料ですが、実は別のリスクが懸念されているそうです。

 ということで今日は、このゼロカロリー飲料のリスクについて、ご紹介したいと思います。


1.人工甘味料のリスク

 今人工甘味料のリスクとして指摘されているのは、体内の糖の代謝に影響を与え、糖尿病の発症リスクの可能性だそうです。

 糖尿病予防の視点から人工甘味料の研究を行っている金沢医科大学医学部衛生学准教授の櫻井勝さんによると、

 「人工甘味料は砂糖と違って、血糖値を上げることはありません。ですが、まったく別のメカニズムから糖尿病の発症に関わっている可能性が、さまざまな研究でわかってきています」

ということです。

2.人工甘味料とは

 人工甘味料というのは、「化学合成された甘味物質」の総称で、日本ではアセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロースの3種類が良く使われているそうです。一方、キシリトールやステビアなどは天然甘味料で、人工甘味料とは別のものです。

 この人口甘味料が、甘いのにカロリーがゼロなのは、神奈川県立保健福祉大学栄養学科教授の中島啓さんによると、

 「ヒトの体内に吸収されるアスパルテームは、グラム当たりのカロリーは砂糖と変わりませんが、使用量はわずかなのでカロリーは限りなくゼロです。一方、アセスルファムカリウムとスクラロースは、生物がカロリーとして利用できる物質ではないため、完全にカロリーはゼロになります」

ということです。

 なお、わが国の食品表示基準で「無○○」「○○ゼロ」「ノン○○」という表示は、100ミリリットルあたり5キロカロリー未満と決められています。

3.人工甘味料のリスクが指摘されるようになった要因

 実は人口甘味料は、これまでは肥満や糖尿病などの予防や改善に役立つとされてきたそうですが、それが糖尿病の発症リスクを高めるという、真逆の指摘がなされるようになった要因は、ある研究論文がきっかけとなっています。

 それは、2014年にイギリスの科学雑誌ネイチャーに発表された論文で、「人工甘味料の一つサッカリンが腸内細菌叢(腸内フローラ)を変化させて、耐糖能の異常をもたらした」とする研究結果です。

 前出の櫻井さんによると、耐糖能というのは、インスリンが血液中のブドウ糖を細胞に取り込む能力のことで、それが異常になると、血液中のブドウ糖を処理する能力が低くなり、糖尿病予備群といえる状態になるのだそうです。

 ネイチャーの論文では、人工甘味料を与えたマウスにブドウ糖入りの水を飲ませて血糖値の変化をみると、耐糖能に異常を認めたということです。また、その実験マウスの腸内フローラを無菌マウスの腸に移植すると、同じように耐糖能異常が起こることが明らかになったそうです。

 ただ、人工甘味料が腸内フローラにどのような仕組みで変化をもたらすのか、また腸内フローラの変化がなぜ耐糖能異常を引き起こすのかなど、未解明な部分も多いのですが、その他にも人工甘味料が糖尿病の発症リスクを高める研究がいくつか報告されているということなので、全く根も葉もないことではなさそうです。

 その一つが「人工甘味料が脳の錯覚をもたらし、食べすぎを促す」可能性で、櫻井さんによると、

 「通常、炭水化物や糖質をとると、ブドウ糖が血液中に取り込まれて血糖値が上がりますが、人工甘味料では血糖値は上昇しない。そのため脳は食事量が足りないと錯覚し、食べすぎてしまうのです」

ということです。

 このほかにも、「人工甘味料の強い甘さに慣れると甘みの感覚が鈍くなり、より強い甘さを欲するようになる(甘味への依存性)」「腸にも甘みを感じるレセプターがあり糖の吸収を高める」といった問題も報告されているということです。

4.人口甘味料による発症リスク

 では人口甘味料によって、どの程度の発症リスクがあるのでしょうか。

 これについては、櫻井さんが、富山県の金属製品製造業の従業員で、糖尿病のない35〜55歳の男性2037人を、03年から約7年間にわたって追跡調査した結果があります。

 この間に糖尿病を発症したのは170人で、人工甘味料入りダイエット飲料の摂取量と糖尿病の発症との関連を調べると、ダイエット飲料を週にカップに約1杯(237ミリリットル)以上飲む人は、飲まない人に比べて糖尿病のリスクが1.7倍高かったそうです。

 櫻井さんによると、

 「一般的には、肥満傾向があり、糖尿病になりやすい人がダイエット飲料を好むと言われています。つまり、“人工甘味料が糖尿病のリスクを高める”のではなく、“そもそも糖尿病になりやすい人が人工甘味料をとっている”わけです。そこで、この調査ではそういう要素を考慮して、分析を行いました」

 それでも1.7倍という結果が出たので、「人工甘味料自体がリスクになっている可能性が高い」と、櫻井さんは話されています。

 また、『医者が教える食事術 最強の教科書』の著者で、東京・銀座で糖尿病患者を専門に診るAGE牧田クリニック院長の牧田善二さんは、ネイチャーに人工甘味料のリスクが掲載されて以来、患者には人工甘味料の摂取を勧めなくなったそうで、

 「論文は健康な人の糖尿病のリスクを高めることが示唆されていますが、糖尿病患者については言及していません。ただ、リスクについて知ることは糖尿病の管理に重要だと考えていますので、患者さんには必ず伝えています」

ということです。

 そして、人工甘味料が悪いのではなく、「安易に頼りすぎていることが問題」と指摘するのは、サイエンスライターの松永和紀さんで、

 「ダイエット飲料でカロリーを控えたから大丈夫だろうと気を抜いて、揚げものなど油っぽい料理ばかり食べたり、食べすぎたりする人がいますが、本末転倒。脂質1グラムあたりのカロリーは砂糖の2倍以上あるので、結果的にカロリーオーバーとなり、肥満や糖尿病のリスクを高めます」

と、述べられています。

 やはり「カロリーを気にするのであれば、日々の食事の内容にもしっかり気を使うべきだ」ということです。

 ただ、人工甘味料に関する数々の論文をチェックしている前出の中島さんによると、

 「評価方法が異なるため、論文には糖尿病のリスクを下げるもの、上げるものが混在していて、結論は出ていない」と話されていますが、リスクがあることを前提に、上手に使って、健康管理に役立てることが大事だと言えそうです。


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posted by 圭ちゃん at 18:50| Comment(0) | 飲料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする